気象庁が「地球温暖化に伴い雨の降り方も変わってきている」と気候変動によって激甚化する大雨などの災害について注意を呼びかけました。
- 極端な雨の頻度は1980年頃に比べ約2倍に。
- 地球温暖化の進行で、雨の降り方が極端になる傾向が続くと予測。
と発言しています。
関東も梅雨入りし、雨が多くなる時期にわたしたちは何を注意すべきでしょうか。
- 雨の降り方が極端になっている
- 気候変動と雨の降り方
- 災害につながるリスク
- 注意すべき点
- まとめ
1.雨の降り方が極端になっている
年々、洪水や土砂災害を引き起こす大雨や短時間強雨の回数が増加しています。データからも明らかですが、体感としても大雨の頻度が増えていると感じている方も多いのではないでしょうか。
今年の梅雨入り後も線状降水帯が発生し、注意を促すニュースが報道されています。
では、なぜ年々、雨の量が増えているのでしょうか。
2.気候変動と雨の降り方
地球温暖化の影響により、異常気象が世界中で発生しています。その主な要因として、以下が考えられます。
大気中の水蒸気量の増加
気温が上昇すると、大気中に保持できる水蒸気量が増えます。水蒸気は温室効果ガスであり、大気中の水蒸気量が増えると、地球全体の温度がさらに上昇する悪循環を生み出します。
降水パターンの変化
地球温暖化の影響により、降水パターンが変化しています。具体的には、短時間に大量の雨が降る「集中豪雨」が増加している一方、干ばつなどの極端な乾燥現象も増加しています。
日本でも、近年は記録的な大雨が頻発しています。これは、上記のような気候変動の影響と考えられています。近年の具体的な例としては、令和2年7月豪雨があります。記録的な大雨が降り、各地で河川氾濫や土砂災害が発生、があります。
令和2年7月豪雨被害で崩壊した道路
3.災害につながるリスク
大雨が降ることで災害につながるリスクは、非常に高くなります。
・河川氾濫
河川の水位が急速に上昇し、堤防が決壊して氾濫する恐れがあります。氾濫によって、家屋やインフラの浸水被害、人的被害が発生する可能性があります。
・土砂災害
大雨によって山間地の斜面が崩落し、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害には、土石流、がけ崩れ、地滑りなどがあります。これらの災害によって、家屋や道路が被害を受け、人的被害が発生する可能性があります。
・都市型洪水
都市部では、短時間に大量の雨が降ると、排水が追いつかずに洪水が発生することがあります。都市型洪水によって、地下街や商業施設などが浸水し、交通機関の麻痺や経済活動への影響が発生する可能性があります。
4.注意すべき点
災害リスクを軽減するためには、日頃からハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を把握しておくことが重要です。家の近くだけでなく、職場や学校なども確認をしておきましょう。
家族内でも避難場所が異なる場合はどこで集まるか、なども確認しておくといいでしょう。
また、自治体などが開催する防災訓練に参加するなども有効です。
5.まとめ
地球温暖化が引き起こす気候変動は私たちの生活を脅かします。一見関係ないように思いますが、省エネ家電を取り入れたり、移動は車ではなく公共交通機関や自転車などを利用することで、少しでも温室効果ガスの排出を減らすことが重要です。
気候変動の影響を理解し、できることから行動することが重要です。地域や行政と協力しながら、災害に備え、持続可能な社会を作っていきましょう。
Green! Green! Green! 通信 編集室 サステナブルで豊かな暮らしを実現するために役立つ情報はもちろん、思いを同じくする“仲間たち”の取り組みなど、最新の取材による情報をお届けします。 |