近年、環境問題への関心が高まり、私たちを取り巻く環境について考えることが大切になっています。
そんな中、身近なものでサステナブルな実験を行うことは、環境問題への理解を深め、創造性を育む素晴らしい機会となります。
今回は、牛乳、廃油、卵の殻という身近な素材を使ってできる実験をご紹介します。
これらの実験を通して、科学の面白さだけでなく、環境への貢献についても考えてみましょう。
- 牛乳からプラスチックを作る
- 廃油からろうそくを作る
- 卵の殻から絵の具を作る
- これらの実験を通して得られるもの
- まとめ
1. 牛乳からプラスチックを作る
牛乳に含まれるカゼインというタンパク質を利用して、プラスチックを作ることができます。
- 材料: 牛乳、酢、容器
- 作り方: 牛乳を温め、酢を加えて固まるのを待ちます。固まった部分を濾して形を作り、乾燥させればプラスチックの完成です。
※加熱中の牛乳は非常に熱くなるため、火傷に注意してください。 - 活用例: 小さなオブジェを作ったり、アクセサリーを作ることができます。
- 学ぶこと: プラスチックの原料や性質について、より深く理解することができます。また、ごみの問題やリサイクルについて考えるきっかけになります。また、土に埋めて何日で分解されるかなども実験するといいかもしれませんね。
- ポイント!:よく乾燥させることが重要です。型を取ったら耐熱容器に入れて、1分電子レンジで加熱する裏ワザもあります。レンジは何度かかけますが、1分ずつ入れて様子を見ましょう。
※注意:牛乳を温めて酢を入れる工程は鍋で行いましょう。初めから電子レンジを使用すると、突沸の恐れがあり危険です。
2.廃油からろうそくを作る
揚げ物などで出た廃油を再利用して、ろうそくを作ることができます。
- 材料: 廃油、凝固剤、容器、芯
- 作り方: 廃油と凝固剤を混ぜて加熱し、容器に流し込みます。芯を立てて固まれば完成です。
- 活用方法: アロマオイルを加えて、アロマキャンドルを作ることができます。
- 学ぶこと: 物質の状態変化や燃焼について学ぶことができます。また、ごみの減量やエネルギーの有効活用について考えるきっかけになります。
- ポイント!:廃油に揚げ物のころもなどが入っている場合は取り除いてから凝固剤を入れましょう。油なので、お子様と行う際は火傷に十分注意しましょう。
3.卵の殻から絵の具を作る
卵の殻を粉砕し、水と混ぜることで、自然な色合いの絵の具を作ることができます。
- 材料: 卵の殻、水、食用色素
- 作り方: 乾燥させた卵の殻を細かく砕き、水と食用色素を加えて混ぜ合わせます。
- 活用方法: 画用紙や布に絵を描いたり、石に色を塗ったりできます。
- 学ぶこと: 色の三原色や、自然の色について学ぶことができます。また、廃棄物の再利用について考えるきっかけになります。
- ポイント!:卵の殻は細かく粉状になるまで砕くと滑らかな絵具になります。少量であれば口に入っても害はないので安心です。
4.これらの実験を通して得られるもの
大人だけではなく、子どもでも試せるサステナブルな取り組みです。
自分で作ったアクセサリーやろうそく、絵具を手作りすることで物の大切さも学べるのではないのでしょうか。
5.まとめ
牛乳、廃油、卵の殻という身近な素材を使って、様々な実験を行うことができます。
これらの実験を通して、科学の面白さだけでなく、環境問題についても深く考えることができます。
ぜひ、これらの実験をきっかけに、サステナブルな生活について考えてみましょう。
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