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Vol.9 2024年8月10日


こんにちは。
Green! Green! Green! 通信 編集室です。

今回は、グリーンエナジー&カンパニーの長期ビジョンエコ活動への取り組み、そして気になる「パリ協定」の目標達成について、綴りました。

グリーンエナジー&カンパニーの
中期経営計画を発表しました。

中期経営計画  

7月末日、グリーンエナジー&カンパニーでは中期経営計画を発表しました。
2025年4期から2029年4期までを成長期とした「中期経営計画Green300」と、2035年までを成長加速期とした長期ビジョン「サステナグロース2035」を策定しています。

2050年のカーボンニュートラル社会における、再生可能エネルギー市場でのリーディングカンパニーとなることを目標とした計画です。
当社のビジョン「個人参加型、持続可能エネルギー社会の実現」に共鳴するステークホルダーの皆様と共に、楽しくゆたかで持続可能な社会の形成に貢献することを目指します。

中期経営計画

「サステナグロース2035&中期経営計画Green300」はこちら

オフィスで誰でもできるエコ活動!
クリアファイルのリユースを始めました。

クリアファイル

グリーンエナジー&カンパニーは、地球にやさしいエコ活動として、クリアファイルのリユース(再利用)を始めました。使用済みのクリアファイルに、再利用専用のシールを貼って社内外向け問わず繰り返し使用することで、新たなクリアファイルの使用を軽減、環境への負荷を減らす取り組みです。

オフィスで何気なく使っているクリアファイル。当社でも年間約3,000枚の新品クリアファイルを消費していました。
このシールは「限りある資源を大切に リユースを推進しています」というメッセージを入れています。小さな行動かもしれませんが、誰でも参加できる、資源を大切にする取り組みです。皆様もぜひ、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

パリ協定 1.5°C目標の達成は絶望的?
WMOが示す深刻な予測

SDGs

世界気象機関(WMO)は、2024年6月の報告書で、今後5年間のうち少なくとも1年間で、世界の年間平均気温が産業革命前(1850年~1900年)の水準を1.5℃上回る可能性が80%あると警告しました(*1)。これは、2015年に採択されたパリ協定の目標「世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」の達成が危うくなったことを意味します。
ここで、パリ協定の目標のおさらいと、気温1℃の大きさの再認識をしたいと思います。

 パリ協定おさらい 
2015年にフランスのパリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、参加した196の国と地域によって採択された協定です(*2)。主な目的は、世界的な気温上昇を産業革命前と比べて2℃より十分低く保ち、できれば1.5℃以下に抑えることです。これにより、気候変動の深刻な影響を軽減しようとするものです。各国は、5年ごとに自主的な温室効果ガス削減目標を提出・更新し、その進捗状況を国際的に報告・検証するという仕組みになっています。
京都議定書(COP3/1997年)が先進国のみを対象としていたのに対し、パリ協定は途上国を含むすべての国に削減目標設定を求めています(*3)。日本は2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減するという目標を国際的に約束しています(*4)。

 産業革命時の気温と現在の気温 
産業革命前、つまり19世紀後半(1850年~1900年)の世界平均気温は約13.7℃とされています(*5)。20世紀(1901年~2000年)の平均気温は、産業革命前と比べて約0.6℃上昇し、13.9℃でした(*6)。
しかし、21世紀に入ってからの気温上昇はさらに顕著です。2024年1月は20世紀平均より1.27℃高い14.97℃となり、観測史上最も暖かい1月を記録しました(*7)。さらに、2023年6月から2024年5月までの12か月間の平均気温は、産業革命前の基準から1.63℃上昇しています(*8)。これは、地球温暖化が加速していることを示しています。

 気温上昇の原因と今後の課題 
このような気温上昇は、エルニーニョ現象などの自然要因に加え、人間の活動による温室効果ガスの排出が主な原因です(*10)。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書では、現在の地球温暖化の大部分が人間の活動によるものであると結論づけています(*11)。パリ協定の目標達成には、各国がより一層の温室効果ガス削減努力を加速させる必要があります。

主な出典
*1 WMO's 2024 report on global temperature projections  *2 IPCC Special Report on Global Warming of 1.5 ºC
*3 UNFCCC Paris Agreement   *4 Government of Japan's Climate Change Policy
*5 Climate Lab Book on Pre-Industrial Temperatures  *6 NOAA National Centers for Environmental Information
  *7 NOAA's Global Climate Summary for January 2024  *8 Copernicus Climate Change Service
*9 IPCC Sixth Assessment Report (AR6)  *10 IPCC Sixth Assessment Report (AR6)

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最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
これからのGreen! Green! Green! 通信を
お楽しみに。


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